「バブル崩壊と失われた20年-平成の時代-」

来年5月から「平成」にかわり新しい年号になります。平成の30年間を振り返ると、「バブル崩壊とデフレとの戦いの時代」とも言えそうです。

平成元年(1989年)に、私は、出向していた埼玉県庁から農水省に戻り、「農地制度を所管する課」(農政課)で働き始めました。株価は、その年の年末に過去最高(日経平均で3万8千円台)を記録しましたが、年明けすぐに下落しはじめました。「バブル崩壊の始まり」と、あとで言われました。

一方、土地の価格は、依然として上昇を続けていました。「オフィス需要が旺盛」と言われ、また、「地価は上がり続ける」という「土地神話」も横行していました。政府は、土地供給の拡大策のほか、不動産向け融資の抑制措置などを講じました。私は、埼玉県庁での勤務の実感から、「地価高騰はほんとに実需に基づくものなのか」と疑問に思っていました。平成4年(1992年)になると、ついに不動産バブルがはじけ、地価も下落に転じました。

平成時代のスタートと時を同じくして、バブルが崩壊し「失われた20年」が始まったのです。「バブルの発生や崩壊を認識し、対応するのは難しい」と言われます。しかし、平成の教訓を活かし、的確に対処することで、新時代を築いていきたいと思います。