明日29日から、和倉温泉で「世界農業遺産」の国際会議が開催されます。「能登の里山里海」が、2011年に先進国で初めて認定されて2年が経過します。
もともと、この動きのスタートは、その1年前、2010年の年初めです。
当時、国連大学金沢ユニットの長をしていた「あん・まくどなるど」さんが、農林水 産省の私(農林水産審議官)のオフィスを訪ねてきて「能登を世界農業遺産にしたい」という構想を話していかれました。
「世界農業遺産」は、FAO(国連食 糧農業機関)が認定するもので、日本では、農林水産省が担当することになります。国内では初の試みでしたが、能登の振興・発展に役立つと思い、私は全面的 な協力を約束しました。
北陸農政局の角田局長(当時)に、準備をサポートするよう指示し、県、市町、国連大学、北陸農政局の連携で準備作業がスタートした のです。
その後、地元の方々の努力で準備書面が出来上がり、日本国(農林水産省)として、これを支援する形でFAOに認定申請することが出来ました。
この問題の国(農林水産省)レベルの責任者であった私は、能登が世界農業遺産に認定された時は、とても嬉しかったです。
大事なのはこれからです。
「世界農業遺産」というブランドを地域の活性化につなげていくことが必要です。
能登の皆さんが、協力しながら知恵を出し合っていくことが重要であり、私も、これからもお手伝いしたいと思います。